特集コラム

Column 13 東京高円寺阿波踊り

東京高円寺阿波踊り
2015/09/18

第59回 高円寺阿波おどり

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8月30日日曜、阿波おどり二日目。

阿波おどりの二日間で、約1万人の踊り手と100万人を超える観客が高円寺に集まる。

15時半すぎだっただろうか。
雨がぱらぱらと降ってきた、もうすぐ、いよいよ街じゅうで阿波おどりが繰り広げられるというのに。

だが、私のそんな心配は、この街においては不要なのかもしれない。この高円寺という街は、雨も吹き飛んでしまうくらいのエネルギーと情熱が満ち溢れているのだから。

いよいよ、本番近くになると観客の興奮は高まってくる。まだ始まっていないのに、すでに熱気がすごい。私が観覧する場に選んだのは、パル商店街を舞台にしたパル演舞場。

17時。鳴り物の音が響き、観客の心が躍る。街が一つになる瞬間だ。とにかく踊り手が近い。身体がふれてしまいそうなほどの距離で、踊り手たちの最高の笑顔と踊りが観れるのだから、こんなに贅沢なことはない。

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次から次へと、いろんな連がまわってくるから、ぼーっとしている暇がないほどだ。

微笑ましいちびっこ踊りでアットホームな雰囲気になったかと思えば、艶やかな女踊りに魅せられる。会場を盛り上げてくれる威勢のいい男踊りに、躍動感たっぷりの鳴り物。どれが一番いいなんて、言えない。どの連も、どの人も、輝いている。 

どうして、観客の私たちはこんなに楽しくてワクワクするのだろう。

それは、連の皆さんから、高円寺という街そして阿波おどりが大好きなのが伝わってくるから。いい笑顔って、こういう笑顔。そう思わせてくれる。

見渡してみると、観客にも笑顔が溢れている。それぞれの演舞場に、それぞれの魅力がある。いろんな演舞場をハシゴするのも、一つの演舞場にずっといるのも、どちらも楽しい。今年まわれなかった演舞場は、来年のお楽しみに回してもいい。

気が付いたら、雨が止んでいた。
やはり、雨を吹き飛ばす力があるのだ、この街は。

来年で60回目を迎える高円寺阿波おどり。きっと、今年と同じように最高の盛り上がりを見せてくれるだろう。これをみないと、夏が終わらない。(取材・文 阿部裕子)

■第59回東京高円寺阿波おどり
http://www.koenji-awaodori.com/
開催日程:2015年8月29日・30日17時-20時
開催会場:高円寺広域主催:NPO法人東京高円寺阿波おどり振興協会
東京高円寺阿波おどり実行委員会
お問い合わせ:03-3312-3728

文・取材 / 阿部 裕子

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