特集コラム

Column 7 今の高円寺を生きる人

今の高円寺を生きる人
2010/05/11

座・高円寺支配人 桑谷哲男さん

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■桑谷哲男さん<第1部>

杉並区立杉並芸術会館『座・高円寺』支配人
座・高円寺HP:http://za-koenji.jp/

桑谷さんが『座・高円寺』の支配人をされることになった、そのきっかけはなんだったんでしょう?

40年くらい前かなあ。60年代に自由劇場というのがあって、照明スタッフとして働いていたんです。

そこに今『座・高円寺』で芸術監督をしている佐藤信さんや、同じく館長の斎藤憐さんがいた。
その繋がりで誘われたことがきっかけです。

そうした古い仲間たちと新しい劇場を作るということで、大変感慨深かったのではないでしょうか。

はい、まさにその通りで、実は自由劇場を離れてからは、いろいろな所で会うことはあっても、仕事として関わることが無かったものですから、そうした思いはあります。それに、40年前から今までずっと胸に持ち続けてきた自由劇場の理念を現実化できる場所ができたということがうれしかった。

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自由劇場の理念とはどういったものだったんでしょう?

理念は4つありました。
「拠点を持つということ」「移動劇場(テント)」「壁面アート(アジビラやポスター)」「教育と出版」です。活動の軸となる場所があり、その活動を広く知らしめ、理解者や活動を共にする仲間を増やすということをやってきました。地方公演も多かったので、私たちの活動をわかりやすく伝える必要もあったんです。

今、『座・高円寺』ではフリーペーパーを発行しています。このフリーペーパーでは地元の結びつきを重要視しています。これからは「地域と劇場との結びつき」が大事になるということは以前から言われていたんですが、それを実践しているところです。

「地域と劇場との結びつき」が重要というのは、劇場によるものでしょうか。それとも時代の空気のようなものでしょうか。

圧倒的に時代の空気、流れによるものが大きいですね。
私が自由劇場から「長野県民文化会館」に移ったときには「ハコモノの時代」と言われていましたし、「世田谷パブリックシアター」(舞台技術のチーフ)の時には「ソフトの時代」で、そのためには「多目的ではなく、専用の劇場が無ければいけないんだ」と言われており、館内に稽古場などもありました。その後「岐阜県可児市文化創造センター」(館長)の頃には市民参加の時代になってきました。

「劇場が活性化するためには市民の参加が必要」ということで、劇場側から外に出てアプローチするアウトリーチを積極的におこなってきました。そして今、「地域と劇場」という時代になり、地域と密着することが求められるようになったのです。

劇場と地域も一緒に活性化するために、地域に根付いた劇場作りをしなければいけないんですね。

『座・高円寺』で行っている「阿波おどりホール」や、子どもたちに向けた「絵本の読み聞かせ・ワークショップ」などもその一環ですね。

そうです。

「地域と劇場が共同で活性化していく」という思いで取り組んでいく中で、
今現在は、桑谷さんの思った通りの活動になっていますか?

それがね、想定外になってる(笑)

取材日:2010年5月9日
<第2部>へつづく

文・取材 / 磯木淳寛
青色申告会

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