特集コラム

Column 6 高円寺びっくり大道芸

高円寺びっくり大道芸
2011/05/12

第3回高円寺びっくり大道芸2011・北口エリア

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高円寺びっくり大道芸2011開催当日、JR高円寺駅ホームに降り立つと、ドラムの音が聞こえてきました。北口・南口の駅前にはそれぞれ大道芸演舞場があるので、ホームからでも街の熱気が伝わってくるよう。JR高円寺駅を挟んで、北側には14箇所、南側には12箇所の演舞場が用意されています。

クラシカルな音楽と駅前に立てられた三角形の鉄骨が気になって、北口駅前に出てみると、「GちょこMarble」のお二人がロマンティックな音楽と共に華麗に舞っている姿が目に入りました。そして、舞いつつも鉄骨の上からひらひらとなびいているリボンを体に巻きつけたかと思うと、そのまま空へと舞い上がって行ったのです。その姿はまるで飛空を楽しむ天女の如し。空中ブランコで自由に宙を舞う女性を見守る男性との美しいラブストーリーに、観客の一人としてただただ魅了されました。

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北口からJR沿いに中野方向へ向かうと文化施設『座・高円寺』があります。地下2階では「ヘンシンぼうし大行進!」のワークショップが行われていましたが、『座・高円寺』前には広い特設演舞場が設けられており、「サンキュー手塚」さんが風船をつかってコメディーパフォーマンスを展開中。一般のお客様も巻き込んで盛り上がりは最高潮に。たった1人で多くの観衆を湧かす“パフォーマンス力”を目の当たりにして、海外でも好評を博したというのも納得です。

座・高円寺からは北西方向に位置するあずま通り商店街には、大きな高円寺大道芸の幟(暖簾?)が靡き、子どもたちが多い様子。

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そこにはバルーンアートの「ハッピーゴリラ」さんが出没!? パンフレットには掲載されていないサプライズゲストでしょうか? とはいえ、子どもたちは、ハッピーゴリラさんの手から作り出されるさまざまな動物やキャラクターに夢中。街角でパフォーマーと観客がダイレクトにふれあいながら“笑い”を創っていくのも、高円寺びっくり大道芸の魅力と言えるでしょう。

純情商店街では、KURIKONEKAbによる、ヨーヨーと一輪車のスピード感溢れるパフォーマンスが、ノリの良い音楽と共にダイナミックに行われていました。一輪車を軽快に繰る見事な技にどよめきも起こり、観衆もノリノリです。

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さらに西へ進み、高円寺北公園へ。こちらは、アート楽市の会場にもなっていますが、10番演舞場でもあるのです。そこではちょっとクラシックな雰囲気を醸す、シルヴプレのパントマイムが行われていて、観客も“笑う”というよりは“叙情的な気分”に浸っているようでした。

高円寺北公園を出て、庚申通り商店街へ。陽気な音楽に誘われて9番演舞場へ行くと5人編成のSAXアンサンブル集団HIBI★Chazz-Kが演奏中。工事現場のカラフルな“寅壱スタイル”でエネルギッシュに演奏する姿を見ていたら、何だか“元気”がもらえたような気分になりました。

高円寺駅北口に戻ると中国雑技芸術団が、中国四千年の歴史を誇る高難度の技を披露していました。

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やや風が強い中、そういった状況を物ともせずにバランスをとるパフォーマーには惜しみない拍手の嵐。パフォーマンスも見事でしたが、その横で日本語の解説するおじさんの“しゃべくり”も面白く、観客の笑いを誘っていました。

大道芸の域を超えている中国雑技や空中ブランコなど、想像以上の迫力に圧倒された高円寺びっくり大道芸2011・北口エリア散策でした。

文・取材 / 丸山美智子

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