特集コラム

Column 6 高円寺びっくり大道芸

高円寺びっくり大道芸
2013/07/23

大道芸スタッフを追う:片付け、そして打ち上げ

最後の仕事

大きな盛り上がりを見せた「高円寺びっくり大道芸」も無事に閉幕しました。最後の最後まで、あたりが真っ暗になるまで大盛り上がりを見せた、大盛況の2日間でした。

しかし、「びっくり大道芸」自体が終わってもボランティアの仕事自体はまだまだ終わってはいません。イベントが成功だったと言われるためには、後片付けという大切な仕事を片付けなければいけません。

「いつもの」高円寺に

大道芸人の方々が自分たちの道具の片づけを始める傍らで、ボランティアの方々も片づけを開始。立ち入り禁止のテープをはがしたり、設営を片づけたりとあっという間に駅前広場はいつもの姿を取り戻していきます。高円寺全体を使って開催されたイベントなので、駅前広場以外の場所にも看板などが多く設置されていました。ボランティアの方々はみな台車を引きながら高円寺中を駆け回り、片づけに搬送し、大量の看板を運んでいました。

また、スタッフ1人1人にゴミ袋が配布され、まちのあちこちに投棄されたゴミを一斉に清掃したので、いつもよりもきれいになっていました。準備や、当日の運営を行うことも大変な仕事ですが、祭りの後に高円寺の街をいつもの姿に戻すという仕事も大切な仕事です。ボランティアの仕事は最後まで大忙しでした。

そして打ち上げに

片づけの後もボランティアの活動は続きます。といっても仕事ではありません。小学校の体育館を貸し切って行われる、2日間の労をねぎらう打ち上げです。打ち上げには、ボランティア参加者だけではなく、大道芸人の方々も参加されており、これだけの人に「びっくり大道芸」は支えられていたのだと改めて驚かされました。打ち上げ会場には、用意されたテーブルの上に食べ物が所狭しと並び、床にはお茶の箱がいくつも置いてありました。

1日中働いていた皆さんはやはりお腹も相当空いていたようで、みな会話をしながらも食べ物はどんどんなくなっていきました。打ち上げは、大道芸人の方の素顔を見ることのできる貴重な機会でもありますが、誰が大道芸人でだれがボランティアスタッフなのか全くわからない状態でした。

パートナーとして2日間一緒に過ごした大道芸人の方とボランティアスタッフ、それぞれが「○○のおかげでできた」「○○さんのおかげで楽しかった」など、感謝の気持ちを伝えあったり、抱き合ったりと、見ていてすがすがしい光景でした。1日目は強風、2日目は予想以上の混雑と、大変なこともあったとみなさん、話していましたが、それ以上に充実感が得たようでした。

楽しい時間は続く

2時間という時間はあっという間で、打ち上げは終了しました。最後もきちんと体育館を片づけ。そして記念撮影。体育館のステージに座り、「HAPPY」の掛け声のもと、撮影。カメラの使い方がわからない方が撮影をかって出て、ツッコミが入るなど、最後まで笑いが絶えない、賑やかな会でした。その後、希望者はアルコールありの二次会に参加し、楽しい時間はまだまだ続くようでした。

「びっくり大道芸」ではお客さんはもちろん、大道芸人の方やボランティアで参加された方も、みんな良い顔をしていたと感じました。それはボランティアの方々が良い仕事をした、ということだと思います。ボランティア活動を通じて、楽しい時間だけではなく、新しい出会いがあった方も多いようでした。来年以降も続いて行く「びっくり大道芸」、今回参加しなかった方も、次回はぜひ「びっくり大道芸」を支えるボランティア一員として楽しい時間と新しい仲間を見つけてみてはどうでしょうか。

■ 高円寺びっくり大道芸2013
http://www.koenji-daidogei.com/2013/
開催期間:2013年4月27日・28日

文・取材 / 岩崎浩之

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